ひきこもり当事者グループ「ひき桜」in横浜 公式ブログ

横浜市内で当事者会や学習会を開催しています。当事者会「ひき桜」「ひき桜ミニ会」、ピアサポート学習会「ひきこもりピアサポートゼミナール」などを手作りで開催しています。

ひきこもりピアサポートゼミナールの特徴・スタンス

こんにちは。ついに8月6日夜から「ひきこもりピアサポートゼミナール」の申し込み受付が始まりました。

 

今回は「ひきこもりピアサポートゼミナール」の特徴や、自分たちがどのようなスタンスでこのゼミナールを行うのかについて紹介いたします。

 

ピアサポートに関する講座・研修はここ2~3年の間に一部の自治体や家族会などで行われるようになりました。
しかし今年度「ひき桜」が主催する「ひきこもりピアサポートゼミナール」とは大きく異なるところがあります。

 

今まで行われてきたピアサポート研修・講座は、多かれ少なかれ以下のような特徴があります。
・参加している人は必ずしもひきこもり当事者・経験者ではなく、家族や専門職(保育系・福祉系・教育系)の参加が多い傾向にある。
講師による講義形式が中心である。
・支援方法・テクニック(例えば訪問支援の仕方・傾聴スキルなど)の学習が多い
・「支援者としてのピアサポーターを養成する」ことを目的にしている。

 

一方で「ひき桜」主催、ピアスタッフネットワーク共催で行われる「ひきこもりピアサポートゼミナール」は以下の特徴があります。
・参加者は「ひきこもり当事者・経験者のみ」である(※共催であるピアスタッフネットワークさんが「見学」に来られることはある)。
・「少人数グループによる演習形式」が中心である。そのため講師はおらず、参加者同士で一緒に学ぶ。主催者も参加者の一人として加わる。
ピアサポートの理論体系・概念の学習が中心で、連続学習会全体を通して「ピアサポートとは何か?」について考える。
・どのようなピア活動をするにも必要不可欠である「基本的な考え方・心得を身につける」ことを目的にしている。

 

このように比べてみると、「ひき桜」が今年度開催する「ひきこもりピアサポートゼミナール」は今までのものとは明らかに違うことが分かると思います。

 

両者に特徴があり、長所と短所があります。

 

もし「支援スキル(技法)を身につけたい」「支援者になりたい」「講師による学習を受けたい」という方は、既存の研修・講座に参加するとよいでしょう。

 

もし「ピアサポートとは何かを学びたい」「(本来の意味での)ピア活動をしたい」「ピアサポートの根本的な考え方を身につけたい」「参加者同士で話し合いたい」という方は、ひきこもりピアサポートゼミナールに参加するとよいでしょう。

 

皆さんがどのような内容を求めているかによって、どちらを選ぶかは変わってくるかと思います。
判断材料にしていただけたらと思います。