ひきこもり当事者グループ「ひき桜」in横浜 公式ブログ

横浜市内で当事者会や学習会を開催しています。当事者会「ひき桜」「ひき桜ミニ会」、ピアサポート学習会「ひきこもりピアサポートゼミナール」などを手作りで開催しています。

ひきこもりピアサポートゼミナールの形式・目指しているものについて

前回は「ひきこもりピアサポートゼミナール」の特徴・スタンスについて紹介いたしました。

それに続き、今回は「ゼミの形式・自分たちの目指しているものについて」を紹介したいと思います。

 

前回の記事やチラシなどで「少人数による演習が中心」であることはすでにお伝えしました。ではどのような流れで行われるのか、ざっくりと説明したいと思います。

 

・基本的にこちらから一方的に講義をすることはほとんどありません。なぜならこの学習会の目的は「話し合うこと(演習)が中心」だからです。
もし一方的な講義が中心だとしたら、それは講師と受講生のような「上下関係」の学習会になってしまうでしょう。
このような無意識の上下関係はピアサポートの根幹である「対等な立場による相互作用」からかけ離れてしまうと考えています。そのため「ピアサポートの本来の意味を自分たちなりに踏襲する形式」で行います。

 

・大きく分けると「テキストの読み込み⇒最小限の解説⇒少人数による演習」となりますが、時間的にも「演習」に重点がおかれています。限られた時間ですが、十分に演習時間を確保できるように工夫します。

 

・今回のひきこもりピアサポートゼミナールで目指すもの。それはずばり「本来の意味でのピアサポートを、ピア同士で学びあうこと」です。ちなみにピアサポートとはざっくり言うと「似たような困難を抱えた人同士」が「支えあう」ことです。

自分たちは「ピアサポート=仲間」といった一言だけをピアサポートととらえている人が多いことに疑問を持っており「ピアサポートには様々な意味があるよ」というのを連続学習会を通して学び合いたいと思っています。
また、ピアサポートの学習会なので、きちんと「当事者同士による学習会にする」ようにしてみました。

 

様々な意見が出るかとは思いますが、自分たちが行う「ひきこもりピアサポートゼミナール」は、上記に挙げたような「難しいけど、根本的で必要不可欠なものを考える」というやり方で行います。

 

なので「一方的に教えてもらう」わけではないこと。そして「一緒に考え学び合う」形式であること。

学習会なので、ピアサポートの先進国アメリカのテキスト(翻訳:ピアスタッフネットワーク)を使います。
ピアサポートを体系的にまとめているので「ピアサポートの基本的な考え方」を身につけたい方に適しています。

 

これも判断材料になるかと思います。若干ネタバレ感がありますが、きちんと趣旨は伝えないとね。以上ご検討ください。